続々唐獅子の独語
マンゴ
マンゴ
今年こそ一杯実をつけて | クンドォー ウミチチ ナラサーニ |
孫たちを喜ばそうと | ンマガ ヌ チャー ウッサ シミリワル ヤル リチ |
マンゴの剪定などして | マンゴ ヌ ユダ チッチャイ |
精出しているが思うようにいかない | ニン イッチョーシガ ウミードゥエー イカン |
そこが素人栽培の難しさ | マルケーティー ハルサー ヤ ムチカシイ ムン |
暗中模索 錯誤のくりかえし | ティーサグイ ソーティ バッペー ヒッペー ソーティ |
やっとコツを掴んだかと思えば | ナマネー サセー ンディ ウムタクトゥ |
又同じ失敗を繰返している | ナーチャー マタ アトゥ ムドゥイ シ |
マンゴ専門農家に聞くと | マンゴチュクヤーター ハナシー ニ ユイネー |
水をかけてはいけない | ミジェー カキテー ナラン |
肥料をやってはいけない | クェー(ヒリョー)ヤ イリラン ティン シミン |
枝は四、五月頃切る | ヰダ チミーセー シ、グングヮチ グル |
二月頃迄󠄀に網をかぶせる | ニングヮチ マディ ネー アミ カンシティ |
なるべくカラカラに乾燥させる | ナイルカージ カラカラー ナイルカ カーキラセー |
めいめい(各自)の言い分があって | ナーメーメー イーブン ヌ アティ |
どれを信じてよいのやら迷ってしまう | ジル ガ トゥティ シムラ ワカラン ナティ |
花の盛りが過ぎてから | ハナー サチチリティ カラ |
イワシの頭をぶら下げて | イユ ヌ チュブル サギティ |
蝿を呼び込もうとしたって | フェー ユブン リセー |
間に合う筈がない | マニアーイーガ スラ |
イワシを下げて四、五日もすれば | マニアーイーガ スラ |
花より蝿の方が多くなり | ハナ ヤカン フェー ヌ ウフク ナティ |
ハウス一杯蝿、蝿、蝿 | ハウスイッペー オーベー ブーブー |
受粉どころではなくなった | ミー チキール ドゥクドォー ナラン ナティ |
玄人さんが言うには | マンゴ センモン ヌ ハナシ チチーネー |
「簡単だよ受粉時に | 「ドゥヤシ ムン ル ヤル ハナ ムッチョーイニ |
雨に打たれさえしなければ | アミンカイ ンダサン アレー |
一〇〇%実はつくもんだ」 | マッタキー ムル ミー ナイサ」 |
「そうでなくても隔年毎に | 「アネーアラン ティン チュト グシ |
実をつけるのは | ミー ヌ ナイセー |
果実の習性(種の保存)だ」 | ナイムン ヌ サニ ヌクサンリ スル シルシ」 |
中にも例外はあるけれど | ナーカネー タナガーヤ ン アシガ |
枝もたわわに鈴なりになった | エダ ン タイサガルカ ナトール |
マンゴを夢見ながら | マンゴ ヌ イメー ンジャガナー |
今日もマンゴの元に来てはいるが | チュー ン マンゴエン マディ チャシガ |
マンゴ程 | マンゴ ヌグトール |
むつかしい作物はない | ムチカシィー ナイムノー ネーラン |
閉経後の女性に | チチヌムン ヌ アガトール イナグン カイ |
子を生ませるようなもので | クヮ ナシミーン ヤカ ムチカシィー ワジャ |
これが実現すれば奇蹟だと | ウリガ ソーナイネー ティンカラ アカマヤー ヌ |
苦笑するだけで終ってしまうのか | ンジャワレー スルビケーシ ウワラン ガ アラヤー |