続々唐獅子の独語

地下鉄で停電中の電車の中	デンキ　ヌ　チャーリトール　チカテツ　ヌ　ナカ　ウティ
まっくら闇を心配した車掌が	マックラシン　ナタクトゥ　シャショー　ガ　シワシ
「この中に生まれたばかりの	「クヌ　ナーカンカイ　ウマリティ　チャーキ　ヌ
赤ちゃんは居りませんか」	アカングヮ　ヤ　ウランガヤー」
すると闇の中から	マックラシン　ヌ　ナーカ　カラ
「そんなに早く出来るかよー」	「アンシ　ナマナマーシン　クヮ　ヌ　チュクラリーミ」
一瞬　人々の緊張と不安が	ウリチチャーニ　ユルットゥガ　サラ
笑いの中にほぐれていきました	タッタ　ワレーグヰー　ンカイ　チチマッティ　ネーラン

ギッシリと鮨詰めの電車の中	シーチャー　クヮーエー　ソール　デンシャ　ヌ　ナーカ
停車場に近づくとウラ若き娘が	エキ　ヌ　チカク　ナタクトゥ　ワカ　イナグ　ヌ
「降ろして下さい」と必死に叫びますが	「ウルチ　キミソーレー」リチ　クヰーン　カシルカ
人間の壁は厚く	チュ　ヌ　ンジュカラン　ル　アクトゥ
ビクともしません	チャートゥン　ナラン
すると「ウルサイ堕ろす位なら作るな」	サクトゥ「ウルスヌ　アタイ　ヤレー　チュクイナ」
これには車内が大爆笑	クリンカエー　ンナ　ウフワレー　シ　ネーラン
当の娘まで笑いころげ	ウリーンリル　イナグン　ワラティ
結局	フシガラン　ミシミシ
次の駅まで行ってしまいました	ツギ　ヌ　エキ　マディ　スンカッティ　ンジ

おしくら饅頭の電車の中	タックヮイムックヮイ　タチュシン　ヤットゥ
揺られているうちに厄介な事が	ユラットール　ウチ　ニ　ヤッケー　ナ　ムン　ナティ
例のキカン坊がムクムクと頭をもたげ	シチャ　ヌ　ボーチラー　ガ　ミー　サマチ　ネーラン
隣の若い娘をつっつき出した	トゥナイ　ヌ　ワカイナグ　チチチ　ハジマティ
男は冷や汗三斗で大あわて	イキガー　ナマアシ　ダラダラ　シカスンリチ
股間に挿んだり押さえ込んだり	マタバシ　ン　カイ　ヒックヮーチャイ　ウシクダイ
すると娘が落ち着いた声で	サクトゥ　イナグワラビ　ヌ　ウチチ　チョーティ
「すみません傘の柄を	「グブリーヤイビーシガ　カサ　ヌ　ヰー　ヤ
倒して下さい」	トーチ　キミソーレー」