琉球語の美しさ

ワた<お腹>とハラ<お腹>

沖縄では「ハラ」の代わりに「ワタ」をつかう。共通語でも「ハラワタ」という。「ハラ」と「ワタ」とはもともとはちがった部分をさしていたのではあるまいか。
今帰仁方言にもハラは次のように使われる。
パラ―ミー<魚の卵>、パラーガー・パラーガーワたー<横腹>。
「ハラ」は外部からなづけた名称で、ワたーは内部から言うのではあるまいか。「ハラ」は本土から入って来た新しい感じがある。首里方言など単独ではハラはつかわないがハラ ヌクタミユン<腹を暖める>、ハラグクチ<腹心地>、ハラダチ<腹立ち>のように用いる。

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