琉球語の美しさ

あミールン<水浴する>

浴びる意であるが、ほとんど風呂にはいったこともなく、川にあび、冬にただ一度か二度ぐらいブンヂャー<大井川(字仲宗根)>まで行って風呂をあびた経験しか持ち合わせていないわれわれは、あミールンというと冷水しか思い出さない。あミールンに入浴するという訳をつけると、ぴったりしない。入浴にはあたたかい湯にはいるという語感があるからである。あミールンはすべて水浴であって、温かい水で浴びる生活はほとんどなかった。あミールンという語感にもちがいが生じている。

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