琉球語の美しさ

プシーバリルン〈星晴れる〉

琉球方言の中でも、もっとも美しいことばである。夜空に一点のくもりもなく星が満点にかがやきわたることである。この語は南島でなければ生まれて来ない。
伊波先生はつとにこの語に注意された。霜多正次君は、「星晴れ」の題名で小説を書いている。『今帰仁村史』に、私はそれを紹介しておいた。喜界島でも使っている(ぶしばりゆい『全国方言辞典』)。おそらくはこの語の北端も大島の内であろう。「わかなつ」、「わかてだ」などとともに、標準語に入れておくべき語であろう。

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