琉球語の美しさ

まーヌクサーハヤー〈馬の草刈りをする者〉

仕事の中で一番いやしい者のする仕事という言語情緒がともなっていた。牛の草は、野や畑にも多かったが、馬の草は田圃にしかない。冬になると吹きさらしの田圃の草はほとんど枯れた。ボーおーダー〈かつぎ棒ともっこ〉をかついだまンクサーハヤーが、田のあブーシ〈畦〉にタちガマー〈利鎌〉をきらめかしながら立っていた。そのミヌー〈蓑〉にシムー〈時雨〉がかかり(ハきルンという)さむざむとした姿は、インヂャッくヮ〈下僕〉のあわれな姿にうつった。

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