琉球語の美しさ

如何(イカ)

「イカ」ということばは共通語で口語では使わない。「イカナル」と言えばもう文語調になってしまっている。琉球語では「イカナ」が今でも口語に使われており、それがいろいろの形に変化している。琉歌などにも勿論ある。「如何なやんばるぬ嵩江新川やてん里と二人やれば花の都」という。我々の日常のことばではざらにある。
ちャーガ<どうか>、ちャンネール<どのような>、ちャーてィースガ<どのようにするか>、ちャッサガ<いくらか>、ちャッサン<たくさん>、ちャヌサく<どれくらい>、ちャヌハたイ<どれくらい>、ちャミシー<どれくらい>、ちャンちン<どうしても>、ちャンちンクンちン<どうでもこうでも>、ちャンナーガ<どうか>、ちャーゲーラ<どうにか>
等、我々は日常の言葉にこの「イカ」が「ちャー」と変化はしているけれどもふんだんに入っていることを知らねばならない。

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